中古大正琴の販売ページです。
中古大正琴在庫数日本一の楽器店
お知らせ
当店の中古大正琴の在庫数は平成20年7月22日現在16本で、楽器店として日本一の規模となりました。(当店調査による)
もしも当店より多く中古の大正琴を保有しているという楽器店がございましたら、日本一の称号を返上しますのでお知らせください。
平成26年5月11日現在大正琴の在庫は約50本です。(サイトに掲載していないものも店内に在庫しています。)
平成30年2月11日現在大正琴の在庫は35本です。販売済みデータを在庫一覧から削除しました。
令和3年12月6日現在大正琴の在庫は32本です。サイトリニューアルにより当ページのデザインが少しかわりました。
大正琴とは
大正琴とは・・・大正元年(1912年)、名古屋の森田吾郎氏によって発明された楽器。一弦琴(あるいは二弦琴)とタイプライタを組み合わせることで誰でも簡単に楽器演奏が出来るように考案されたものであり、家庭用楽器として大正時代に大流行した。開発当初は2弦式であったが現在では5弦または6弦のものが主流である。また、大正琴の教室も全国に普及し多くの流派が存在している。
主な流派と関連楽器メーカ
錦正流(きんしょうりゅう) 1923年設立
琴城流(きんじょうりゅう) 1955年設立 ・・・(株)鈴木楽器製作所
琴伝流(きんでんりゅう) 1974年設立 ・・・(有)日本バイオリン研究所
宗家岡田流 琴修会(そうけおかだりゅう きんしゅうかい) 1980年設立 ・・・(株)ライリスト社,(株)岩間楽器
琴生流 菊八重会(きんせいりゅう きくやえかい) 1981年設立 ・・・(株)ふそう楽器製作所
その他の流派(本部所在地)順不同
岡本流(神奈川)/木村流(長野)/琴衛会(熊本)/琴昇流(山口)
中ノ島流(東京)/日本大正琴協会(東京)/武蔵野大正琴協会(東京)
ヤマハ大正琴(静岡)/琴名流(名古屋)
ご注文方法
(1)ご注文の前にお買い物ガイドをお読みください。大正琴の送料は全国2000円(税込)です。
(2)商品詳細ページ下部に設置してある「カートへ入れる」ボタンからご注文ください。電子メールまたは電話でのご注文も可能です。
中古大正琴在庫一覧
特に明記していない場合の大正琴の種類は「ソプラノ」です。
中古大正琴の在庫一覧を表示する ←クリック
調弦について
大正琴はギターと同じ弦楽器です。調弦(調律・チューニングとも言います)につきましては演奏者自身で行うことが必要です。
弦を交換した場合はもちろんですがケースに入れて移動した場合や部屋の温度・湿度により音程が変化しますので常に調弦の正しいことを確認してから演奏するように心がけてください。
調弦方法は各弦の開放弦(何もボタンを押さない状態)がG(ソ)となるように調整します。
通常(5弦式ソプラノ大正琴の場合など)1~3弦に対して4弦は1オクターブ低いGに合わせます。
5弦は4弦よりさらに1オクターブ低いGに合わせるか4弦と同じ高さ(ユニゾンという)に合わせますが、曲によってはそれらの間の音程に合わせる場合もあります。
注意;当店では出荷時に調弦を行なっていますが演奏までに調弦がずれる可能性があります。
ピックアップの種類
ピックアップは弦の振動を電気信号に変換するための部品です。
磁石とコイルで出来ているマグネチック式と、圧電素子を使ったピエゾ式に大別できます。
正式にはピックアップマイクという名称なので、ピックアップのことをマイクと呼ぶ場合もあります。
ピエゾ式ピックアップ内蔵の駒 | マグネチック式PUと音量つまみ | ピエゾ式PUを内蔵している大正琴 |
接続コードの種類
ピックアップ付の大正琴は接続コード(ケーブルという場合もあります)でアンプと繋ぐ事でエレキギターのように大音量を出すことが出来ます。
また、録音機材に繋ぐ事で周りの雑音の影響を受けずに大正琴の音を録音することが出来ます。
下の写真は、大正琴側に接続するコードの先端(プラグ)の大きさを比較したものです。
左から右にむかって大きくなっています。
右端の大きさのプラグを標準プラグまたはフォーンプラグと呼び、エレキギターやシンセサイザーなどの多くの楽器や楽器用アンプで使われています。
これらに対応するジャック(差し込まれる側)はそれぞれピックアップの種類を示した上の3枚の写真と同じ順番になっています。
アンプに接続するほうのプラグはすべて標準プラグです。ただし一部の大正琴用アンプでは写真中央のサイズのプラグで接続するものがありそれにあわせた接続コードあるいは変換プラグが必要です。
接続ケーブルは大正琴に付属する場合もありますが、付属していないときは別途ご注文することが出来ます。
弦のお話
~ 弦なのか絃なのか?~
ギターやバイオリンでは「弦」、琴や三味線は「絃」を使うことが多いようです。
大正琴では「弦」とも「絃」とも表記することがあります。
~弦の太さによる分類~
現在の大正琴(通常サイズのソプラノの場合)では5弦または6弦式のものがほとんどです。
1弦~3弦はまったく同じもので同じスチール製のプレーン弦で「細線・細弦・鉄線」と呼ばれます。
4弦はスチールの芯にニッケルまたはブロンズ(銅)、ブラス(真鍮)等の細い線を巻きつけたもので「細巻線・細巻弦」と呼ばれます。
5弦は4弦同様巻線ですが、4弦より太いため「中巻線・中巻弦」と呼ばれます。(6弦と区別する必要がない場合は太巻線と呼ばれることもあります)
6弦は5弦よりさらに太いため「太巻線・太巻弦」と呼ばれます。
~弦の組み合わせ~
ここで、注意したいのが弦の組み合わせです。
5弦式の大正琴では細線を3本、細巻線1本、中巻線(全音弦)または太巻線(SUZUKI弦)1本
6弦式の大正琴では細線を3本、細巻線2本、太巻線1本
となります。
このため全音の6弦セットの内容は1弦,2弦,3弦,4弦,4弦,6弦となっています。
なお、SUZUKIのソプラノ電気大正琴(蘭、こはくシリーズなど)は5弦にダンパー付き細巻線を使っています。(5弦の調弦は4弦と同じ)
ダンパーと呼ばれる3cmくらいのチューブを4弦(細巻線)に通し、弦が駒と直接接する事が無いようにしています。
ダンパーにより、5弦は弾いた時の音が柔らかくなり減衰しやすくなります。(アタックとサスティーンを抑える効果があります)
~巻弦の材質~
ニッケル製(銀色)の巻弦は着磁性が高い性質のためエレキギターでよく使われています。
マグネチック式のピックアップマイクを内蔵している大正琴で使用するとより電気的に
大きな出力を得ることが出来ます。
ブロンズやブラス製(金色)の巻弦は着磁性は低いものの、ピックが弦に当たった瞬間に
煌びやかなよい音を発してくれるのでアコースティックギターに多く使われています。
大正琴を生音で楽しみたい方にお勧めします。
楽器店としてのこだわり・・・
当店では大正琴を楽器としてすぐに使える状態にして販売しています。リサイクルショップや質店、ネットオークションで扱っている中古の大正琴の多くは「不用品」や「骨董品」という位置づけであり、まったく清掃していないためほこりまみれのものがあったり、ひどいものでは弦が錆びているだけでなく張られていなかったり、糸巻きが回らなかったりキーを押したら元に戻らないなど、楽器として使える状態でないものも存在します。
当店では買取した大正琴を分解清掃します。
きれいに見えても天板の下まで掃除する人はほとんどいないのでここにホコリがたまっています。
ホコリは湿気を呼ぶので大正琴のように木で出来た楽器には注意が必要です。ひどいものではカビが生えてしまいます。また、ホコリをかぶったまま押入れなど湿度の高いところで長期保管されたものは金属部に錆が発生します。
木ねじも錆びてきます。新品のねじが無い場合は、写真のように出来るだけ錆を落として再利用します。
弦は前オーナーが張り替えたばかりの場合以外は全部新品に交換します。ギターの弦と一緒で錆びたり切れたりしなくても弦が古くなると音の響きや伸びが悪くなります。弦は消耗品ですので半年から一年に一度は交換をお勧めします。
調弦のときに駒(ブリッジ)の位置を調整します。高性能の電子チューナを使用して調整しますが、人間の耳は機械より正確なので駒の位置が正しくないと高い音ほど本来の音からずれて聞こえます。特に、アンサンブルのときに楽器同士の音のずれが気になります。
なお、 駒を左に設置するほど本来の音より高く、右に設置するほど低い音にずれてしまいます。