フォルクローレ楽器

フォルクローレで使われる楽器を販売しています

フォルクローレとは

フォルクローレとは南米のアンデス地方の民族音楽の一種です。アンデス地方といっても、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンに渡る南北にかなりの広範囲で広がる地域です。国や土地によって多少の音楽性や使用する楽器にも違いが出てきますが、ギター、チャランゴ、サンポーニャ、ケーナ、ボンボ、チャフチャスは多くのミュージシャンに使われています。

ケーナの話し

ケーナとの出会い

HiP-Soundの店長です。私がケーナを知ったのは、俳優でありケーナ奏者でもある田中健さんが演奏しているのをTVで観てかっこいいなぁ、音色も素敵だなぁと思ったのが最初です。ケーナを実際に手にとって見たのは2005年の愛知万博(愛・地球博)のアンデス共同館でした。右の絵は、同会場でボリビアの画家MAMANI MAMANI(ママニ・ママニ)画伯に描いて貰った似顔絵です。顔は太陽、目は月、鼻は雷、肩は山を表しているそうです。

ケーナ購入時の失敗談

愛・地球博から帰ってきてケーナのことが気になり、オークションで8000円くらいのものを落札しました。ハカランダ材のちゃんとしたものでしたが、音程が合わず別のものに取り替えてもらいましたが交換したものでも音程が合っていなくて返品しました。 今思うと、自分の吹き方が悪かった(初心者は音が♭しやすい)のです。また、ケーナに使われるボリビア音階やアルゼンチン音階は西洋の音階(とくに馴染みの深い平均律)とは違って当然だったのでした。出品者に悪いことしたと思いますが、そういう知識がないと楽器を売るのは難しいと感じました。 結局オークションでの購入はやめて、楽器に詳しい専門店から購入することにしました。もちろん今では自分もある程度ケーナを吹いてきたので、2010年よりケーナの販売を開始することとなりました。

初めてのケーナ

ケーナはもともとカーニャと呼ばれる葦(アシまたはヨシ)で作られていました。また、動物の骨で作られたものもありましたが、近年では木製または竹製のものが主流です。私は最初の一本目として木製のものを購入しました。少し吹けるようになってから竹製のものも欲しくなり、田中健さんのHPで当時扱っていたオリジナルケーナを購入しました。掲示板で田中健さんとは何度かお話しましたが、とても気さくな方で、TVに松崎しげるさんと演奏しているのを観たというと懐かしがっていました。また、ケーナを大変愛している方だということが感じられました。

木製と竹製の違い

ケーナ初心者にして木製と竹製のケーナを購入しましたが、どちらもそれぞれの魅力があります。 木製のものは音の立ち上がりが良く、透明感のある澄んだ音色がします。また、作りが丈夫です。竹製のものは温かみのあるほのぼのとした素朴な音色がします。加工がしやすく材料が手に入りやすいので自作される方のほとんどは竹を使用しています。

ケーナの種類と呼び方

通常使われるケーナはG管ですが、これは全部の穴をふさいだ時の最低音がG(ハ長調のソ)となる全長37~40cmの縦笛です。曲の調(キー)やパートによってはG管以外のケーナも使われます。
通常のケーナよりも短いものをケニージャ、長いものをケナーチョといいます。「小さいケーナ」「大きいケーナ」と言うニュアンスですので、F管のケーナをケナーチョと呼ぶ場合もあります。さらに細かく分類したのが表1の名称です。

ボリビア調律とアルゼンチン調律

日本にフォルクローレと共にケーナが紹介された1970年代は、アルゼンチン調律のケーナが主流でしたが現在ではボリビア調律が一般的です。G管の場合で説明すると、アルゼンチン調律は全開放がソ#になることと、シの時以外は2番目の穴を常にふさいでいることが特徴です。

名称最低音長さ
ケニージャA(ラ)★35cm前後
ケーナG(ソ)★★38cm前後(一般的なケーナ)
ケーナF(ファ)★★★42cm前後
チョケーラD(レ)#★★★★47cm前後
ケナーチョD(レ)★★★★★50cm前後
表1 ケーナの種類(キーの違い)

運指表はこちら→ボリビア調律 アルゼンチン調律

南米ケーナの販売

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サンポーニャについて

サンポーニャとは、ケーナと共にフォルクローレでよく使われる楽器です。底が閉じている葦の管の中に息を吹き入れることで音を出すパンフルート(またはパンパイプ)と呼ばれる管楽器の一種です。サンポーニャに使われる葦はその産地によってソンゴやキメと呼ばれます。ソンゴ産の葦はキメ産より上質とされています。

サンポーニャの種類

ケーナと同様にサンポーニャも様々な大きさがあります。ケーナと違うのは、大きさはキーの違いによるものではなく、オクターブによって大きさが変わります。ただし、同じ種類でも音域が若干使用している管の本数により大小します。また、一般的なサンポーニャは管の配置が2列ですが、半音階用に一列多くした3列のクロマチック対応のものや、一列に並べたものもあります。

表2 サンポーニャの種類(オクターブの違い)

名称パート長さ
チュリソプラノ★15cm前後
マルタアルト★★30cm前後(一般的なサンポーニャ)
サンカテノール★★★60cm弱
トヨバス★★★★100cm超

サンポーニャの販売

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チャフチャスについて

チャフチャスとはヤギの爪または木の実を糸でつなぎ、マラカスのように振ることで「チャク、チャク」という音を出す打楽器の一種です。チャクチャスやチャクチャとも呼ばれます。 足首に装着して足踏みしながら演奏することもあります。

当店では右の写真の様なヤギの爪で作られたチャフチャスを1個単位で販売しています。両手あるいは両脚に装着する場合は2個お買い求めください。 チャフチャスは現在店頭販売のみ行っております。通販をご希望の方はメールか電話でお問い合わせください。